2010年4月8日 紙面から
鳩山由紀夫首相は七日、オバマ米大統領が核体制の見直し(NPR)を
発表したことに賛辞を贈り、核廃絶に向けて二人三脚で歩む意欲を表明した。
ただ、首相も出席する十二、十三両日の核安全保障サミットの際に、
公式な日米首脳会談は実現しない見通し
になった。米軍普天間飛行場の移設問題が影を落とし、首相の決意は空回り気味だ。
サミットは、大統領が「核なき世界」の実現を訴えた昨年四月のプラハ演説で呼び掛けた。
国際的な核テロ防止体制の強化を目指し、四十七カ国の首脳らが出席する。
大統領はこのうち、中国の胡錦濤国家主席をはじめ、ドイツ、インド、パキスタンなど
九カ国の首脳と個別に会談する予定を発表。日本は含まれていなかった。
(中略)
多くの核保有国の首脳が居並ぶ中で、
唯一の被爆国のリーダーとして存在感を示せるかが試されることになる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2010040802000075.html